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「墓じまい」で心の荷を下ろす 「無縁墓」社会をどう生きるか

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新書判/232ページ 2021年9月6日 発売
ISBN978-4-908170-32-4
定価1100円(税込み)

<内容紹介>
読売新聞(12月19日朝刊)読書欄にて宮部みゆき氏絶賛!!

墓守が消失する「無縁墓」社会にあって、私たちはいかに死者を葬ればいいのか
地方の過疎化と高齢化は、高度成長期以降に「増えすぎた墓」を世話する墓守の不足を急速に招いている。
満足に世話のできない遠方の墓を持て余し、墓じまいを行う人も増えてきた。
なぜ私たちはこれほどまで、お墓の存在を「重い」と感じるのだろうか。
墓じまいの実際とともに、
日本人にとっての墓の歴史、先祖供養のあり方、死生観の変化などにふれながら、
私たちが墓に執着する理由を解き明かす。
また、墓じまいにまつわる「寂しさ」や「迷い」、「わずらわしさ」の淵源を探り、
「墓」から自由になるヒントを提示。
今後、「無縁墓」が増えていく時代の、新たな墓のあり方を考察する。

<目次>
第1章 私の体験した墓じまい
・墓守が不足した社会で、墓じまいは誰もが直面する問題・・・など

第2章 墓じまいにまつわるわずらわしさと解放感
・そもそも「家」というものは永くは続かない
・檀家制度がもたらす菩提寺とのトラブル・・・など

第3章 どうすれば墓じまいはできるのか
・日本社会で増え続ける無縁墓と改葬
・墓じまいの手続き、進め方・・・など

第4章 現在のような「墓」に長い歴史はない
・都市周辺の山に葬った平安時代の埋葬地の光景
・火葬の普及が庶民の墓造り、墓参りの習俗を生んだ・・・など

第5章 「故郷・実家・墓」の文化はほんの一時代のものだった
・誰もが墓をもつようになったのは最近のことである
・江戸時代から広まった寺と檀家という関係・・・など

第6章 私たちがもつ残された骨へのこだわり
・仏教、キリスト教も「遺骨」によって大いに発展した
・庶民にとっての供養の場は、もともと墓ではなく仏壇だった・・・など

第7章 墓じまいへの「ためらい」はどこからくるか
・墓はただの石か、魂が宿っているのか
・墓じまいは故人の思いに背くことになるのか・・・など

第8章 私たちにとって墓がもつ意味は変わった
・死後の魂の行方に関心を示さなくなった現代人
・親族たちが唯一、一堂に集まれる場としての墓の価値・・・など

第9章 墓じまいで心の荷を下ろす
・墓造りより、墓じまいのほうが日本人の無常観にしっくりくる
・「家」というものの重さから自由になる・・・など

<著者紹介>
島田裕巳(しまだ ひろみ)
1953年、東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。現在、東京女子大学、東京通信大学非常勤講師。主な著書に、『葬式は、要らない』(幻冬舎)、『捨てられる宗教』(SBクリエイティブ)、『0葬』(集英社)、『ブレない心をつくる「般若心経」の悟り』(詩想社)などがある。

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